SA+O(エスエープラスオー)は、北海道 十勝帯広・札幌を中心として主に看板サインデザイン、ウェブサイト(ホームページ)デザイン、グラフィックデザイン、エディトリアルデザイン制作を行っています。

図書館キャラクターのスワディくん

2016/04/07 06:26:26

makubetsu_library


先日、地元幕別町の農道で車を運転中、とある車とすれ違った。
車体には、白鳥のキャラクターの絵が描いてあるワゴン車。
幕別町が運営する図書館の移動図書館「スワディ号」だ。

見覚えのあるその白鳥は、背後に山が連なる湖と思われる水の上に佇みながら、
頭部には博士帽を被り、長い首には大きな赤い蝶ネクタイをつけている。
その白鳥の名前は、「スワディ」と言うらしい。

平成3年、幕別町図書館が新設された当初に館のキャラクターとしてスワディは活動していた。その数年後、新しいキャラクターができたらしく、スワディは主役の座を譲ったが、移動図書館スワディ号のキャラクターとして、いまも存在している。

この白鳥のキャラクター「スワディ」は、私が小学5年生のときにデザインしたものだ。
正確には、(私の記憶が正しければ)幕別町が町内の小学生を対象に、
新しくできる図書館のキャラクターを募集しており、町の広報かなにかでそれを知った父が、
時間があれば絵を描いて遊んでいた私と妹にキャラクターの応募を勧めたのだった。

キャラクターの募集内容は、絵だけでなく、名前もつけるというもので、私はキャラクターに町鳥の白鳥を選んだ。
白鳥=スワン Swan
日々(本を読もう)=エブリディ Everyday
で、スワディという造語をつくって名前にした。
小学生にしては割とちゃんと考えてたな、と思う。
ちなみに博士帽と赤い蝶ネクタイのアイデアは完全なる直感で、深い意味はない。
鉛筆でいくつか白鳥の絵を描き、キャラクターらしく整え、下書きした絵を黒マジックで清書し、色鉛筆で色を付けて応募した。


その後、二十歳を過ぎて今度は隣町の帯広市図書館が新しくなるときに、シンボルマークを募集していた。
その頃にはデザインらしきことをしていた私は、ちょっとかっこいい感じに図書館のシンボルマーク(キャラクターではなく)を制作し、2つほど応募した。
スワディという”実績”もあったので、多少の自信を持ちながらその知らせを待った。
しかし結果は、選ばれるどころか、まったく何にも引っかからなかった。
その記憶は苦く酸っぱい思い出として、いまも脳裏に深く刻まれている。
実際に選ばれたマークを見て思うところはいろいろあるが、その後、公募のシンボルマーク募集には応募するまいと、心に小さく誓ったのはここだけの話。


幕別町図書館
移動図書館スワディ号
http://mcl.makubetsu.jp/index.php/2014-02-14-09-45-23