過去、いま、そして未来を”繋ぐ”存在であるように
母校である帯広三条高校の創立100周年記念にあたり、記念植樹のプレートをデザインさせていただきました。
今回記念植樹の担当をされた同じく三条高校出身である「かわい造園」の川井延浩さんより、プレートデザインの依頼を受けたのですが、私が三条出身だったのは後で知ったそうで、すてきな偶然でした。
プレートのデザインを川井さんがわざわざ私に依頼してくださったということは、ただのプレートを作るわけにはいかないな…という若干のプレッシャーもありながら、引き受けることに。
植樹の看板というと、白いプレートだったり、木のプレートだったりしますが、自分が生徒だったときのことを考えると、いくら「100周年記念の植樹」といえ、一本の木を植えたところで、あまり気にも留めず、通り過ぎてしまうような気がしました。
なんとかして、このミズナラが生徒の心の片隅にでも残るような存在になって欲しい…と考えていたとき、ベンチが思い浮かびました。
私は生徒たちがこのミズナラのそばでおしゃべりしたり、お弁当を食べたり、そんな場所になってくれたら…と考えて、看板にベンチを添えるアイデアを川井さんに持ちかけます。
すると、植樹したミズナラと同じ、ミズナラで作ったベンチがあるということで、それをプレートの横に置くことになりました。
先日、この植樹とプレートが完成し、除幕式が行われました。
式典に参加された川井さんが、その時のことをブログに書いていますが、それを読んで、私も嬉しくなりました。写真に写っている生徒の笑顔も素敵です。
http://s-kawai.jp/blog-2/gerden/%E7%A4%8E/
植樹されたミズナラとベンチが、長くみんなに愛される存在になるなら、これほど嬉しいことはありません。
短い高校の三年間の間に、友人や先輩、後輩と語り合う時間は何より大事だなぁと感じます。そんなことをふと思い出させてくれる機会でした。
三条高校出身の方がいたら、是非見に行って、ベンチに座ってみてくださいね。
今回、このデザインをすることができて、本当に良かったです。
川井さん、ありがとうございました。
—-
北海道帯広三条高等学校創立100周年記念植樹
創立100周年記念事業協賛会
樹種：ミズナラ
2015年8月25日
Hokkaido Obihiro Sanjo High School 100th Anniversary Tree Planting
Tree species：Japanese oak（Quercus crispula Blume）
2015.8.25