道東への旅。
振り返ってみれば、随分と無謀なスケジュールだった旅でした。
札幌から根室は、帯広経由で約500km、時間にすると車で9時間。
旅の仲間であるみんなが札幌を出て、帯広にいる私をひろって、根室の落石岬へ行くという旅。
落石岬では、数年前から行ってみたかった「落石計画」という展覧会が開催されていて、
今回の旅の目的のひとつにそれがあがっていると聞いたとき、ひとり心の中で、歓喜の声をあげました。
落石計画というのは、根室にある旧落石無線局跡で2008年から3カ年計画で実施されてきたアートプロジェクト。
その告知フライヤーを数年前に目にしたときから、いつか行ってみたいと思っていた場所でした。
展示されていた作品も素敵だったけれど、もう、立地、建物の趣すべてが素晴らしくて、本当に来れて良かった…!と思いました。
そして、その先にある落石岬。
これが、なにも立ち向かうことのできない自然の…もう、なんと言葉で表していいかわからないけど、とにかくすごい迫力で。
岬に向かうまでの道のり、霧に包まれた灯台、岸壁に打ち付ける波の轟音といったら!
札幌から根室というのだけでも結構な距離なのに、なにを間違えたのか(笑)、宿を屈斜路湖に取ったわたしたち。
ちかくにはあの硫黄山がありました。
子どものころ、家族と連れ立っていったことのある硫黄山でしたが、20年以上経って見たその光景はまた、別の感動を持って私の心に迫ってくるのでした。
いや~、それにしても北海道ってやっぱり広い!
まだまだこの目でみたことのない景色があるのだ、きっと。
もっと見てみたい、肌で感じてみたい、そう思った短く長い、道東の旅でした。
そして、一緒に行ってくれたみんな、ありがとう!
とっても素敵な夏の思い出になりました。